<かわしも小水力発電プロジェクト>
丸森町筆甫(ひっぽ)は福島原発事故の放射性物質汚染地域となり、農林業や畜産は壊滅的な打撃を受けた。地域の資源を活用し、再生可能エネルギーによる地域再生を模索して、豊富な山林資源が活用できるとの見込みから森林バイオマス発電について調査した(宮城県;エコタウン形成事業)。現状は、林業が崩壊しており、資源はあっても従事者の確保が難しく現時点での事業展開は困難との結果となった。短期間で事業化が見込める現実的な選択とし、太陽光発電を中心とした事業計画を選択し、震災から満5年を経た平成28年3月11日に地域住民出資の「ひっぽ電力株式会社」を創業した。廃校となった中学校跡地に50kWの太陽光発電所(低圧)を地元住民自ら建設し、再生可能エネルギーによる地域再生の第一歩を踏み出した。
一方で、別の再生可能エネルギー資源として、風力、水力についても県の補助を受けて調査を行なった。調査では、風資源は潤沢なるも、系統接続に関する条件が見出せず(系統に空きがない)、現時点での事業化は困難との結論に至った。水力については地域内に多数の候補地が見出された。
水力利用における筆甫地区の事業化モデルは、沢水と勾配のある地形を利用する方式が向いており、落差が取れることから水圧を高くした衝動型水車を基本とする超小型水力発電と位置付けた。事業化モデルの実証候補地を選定するため、筆甫の入り口に位置する川下(かわしも)地区の渓流(沢)を第一候補として水況調査を実施し、通年を通して安定した水量が得られることを確認した。平成30年、県のエコタウン形成事業で小水力発電による地域再生事業が採択され、固定価格買取制度での売電を念頭に置いた、小流量高落差型のマイクロ水力発電事業化モデルの実証プロジェクトを開始した。
丸森町筆甫(ひっぽ)は福島原発事故の放射性物質汚染地域となり、農林業や畜産は壊滅的な打撃を受けた。地域の資源を活用し、再生可能エネルギーによる地域再生を模索して、豊富な山林資源が活用できるとの見込みから森林バイオマス発電について調査した(宮城県;エコタウン形成事業)。現状は、林業が崩壊しており、資源はあっても従事者の確保が難しく現時点での事業展開は困難との結果となった。短期間で事業化が見込める現実的な選択とし、太陽光発電を中心とした事業計画を選択し、震災から満5年を経た平成28年3月11日に地域住民出資の「ひっぽ電力株式会社」を創業した。廃校となった中学校跡地に50kWの太陽光発電所(低圧)を地元住民自ら建設し、再生可能エネルギーによる地域再生の第一歩を踏み出した。
一方で、別の再生可能エネルギー資源として、風力、水力についても県の補助を受けて調査を行なった。調査では、風資源は潤沢なるも、系統接続に関する条件が見出せず(系統に空きがない)、現時点での事業化は困難との結論に至った。水力については地域内に多数の候補地が見出された。
水力利用における筆甫地区の事業化モデルは、沢水と勾配のある地形を利用する方式が向いており、落差が取れることから水圧を高くした衝動型水車を基本とする超小型水力発電と位置付けた。事業化モデルの実証候補地を選定するため、筆甫の入り口に位置する川下(かわしも)地区の渓流(沢)を第一候補として水況調査を実施し、通年を通して安定した水量が得られることを確認した。平成30年、県のエコタウン形成事業で小水力発電による地域再生事業が採択され、固定価格買取制度での売電を念頭に置いた、小流量高落差型のマイクロ水力発電事業化モデルの実証プロジェクトを開始した。